肩関節インピンジメント症候群とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説

肩関節インピンジメント症候群は、肩を上げる動作で腱板や滑液包が骨に挟まり、痛みや動かしにくさが生じる肩の障害です。

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肩関節インピンジメント症候群とは?

肩関節インピンジメント症候群とは、肩を上げたときに腱板(けんばん)や滑液包(かつえきほう)が骨に挟まれてしまうことにより、痛みや運動制限が生じる状態を指します。

「インピンジメント(impingement)」とは、日本語で「衝突・挟まれる」という意味。肩を挙上(上にあげる動き)するときに、肩甲骨の先端にある肩峰(けんぽう)と上腕骨の間のスペースが狭くなり、腱板や滑液包が挟まれることが原因です。

この状態が繰り返されると、炎症・変性・断裂と進行しやすく、日常生活やスポーツ動作にも大きく影響を及ぼします。

「肩関節インピンジメント症候群の解剖図。肩峰と上腕骨頭の間で腱板腱と滑液包が挟まり、炎症が起きている様子を示す。肩峰、腱板腱、滑液包、上腕骨頭などの部位がラベル付きで示されている。」


よくある症状とセルフチェック方法

よくある症状

肩関節インピンジメント症候群の代表的な症状には以下のようなものがあります。

  • 腕を横から上げたときに肩の前側が痛む(特に60〜120度の間)
  • 夜間痛(寝ているときに肩がズキズキ痛む)
  • 洗濯物を干す動作や高い棚の物を取る動作で痛み
  • 肩のだるさや運動制限
  • 腕を後ろに回す(髪を結ぶ、エプロンを着ける等)がつらい

セルフチェック方法

「ペインフルアークサイン」という簡単なセルフチェックがあります。

  1. 両手をゆっくり横から上げていきます。
  2. 途中(60~120度のあたり)で痛みが出て、その先は痛みが和らぐ場合は、インピンジメント症候群の可能性があります。

ただし、他の疾患(腱板断裂、石灰沈着など)と似ている症状もあるため、正確な診断は整形外科や専門施術院で受けることをおすすめします。

五十肩(肩関節周囲炎)との違いは?

インピンジメント症候群は「特定の角度で痛みが出る」のが特徴です。
一方、五十肩は可動域全体が制限され、動かさなくても痛むケースが多くなります。


なぜ起こる?原因と発症しやすい人の特徴

インピンジメント症候群が起こる原因は複数ありますが、主に以下のような要素が関与しています。

原因の一例

  • 肩の使いすぎ(オーバーユース)
    • テニス、野球、水泳などのオーバーヘッドスポーツ
  • 姿勢の悪化
    • 猫背、巻き肩により肩甲骨の動きが悪化し、スペースが狭くなる
  • 加齢による腱の変性
    • 中高年以降で腱の柔軟性が低下し、摩耗しやすくなる
  • 筋力低下やインナーマッスルの機能不全
    • 肩を支える筋肉のバランスが崩れる

発症しやすい人の特徴

  • デスクワーク中心で姿勢が悪い方
  • 肩をよく使うスポーツをしている方(投球動作、サーブなど)
  • 40代以上の男女(特に五十肩と混同されやすい)
  • 肩周囲の筋力が低下している方

「白いユニフォームに“JAPAN”のロゴが入った野球選手が、真剣な表情でボールを投げようとしているピッチングフォーム。オレンジ色の背景。」


整骨院・接骨院での施術アプローチ

インピンジメント症候群の施術では、原因の根本改善と痛みの緩和を両立するアプローチが重要です。

整骨院で行う主な施術

  1. 評価と検査
    • 徒手検査や動作確認により、炎症の有無やインピンジメントの角度を特定
  2. 炎症・痛みの緩和
      • 電気療法、アイシング、超音波などを活用して炎症を抑える

  3. 筋バランスの調整
      • 弱っている筋肉(特にインナーマッスル)を活性化
      • 過緊張している筋肉は手技療法で緩める

  4. 姿勢矯正・肩甲骨の動き改善
      • 猫背、巻き肩を調整し、肩関節の可動域を正常化

  5. 日常生活へのアドバイス
    • 痛みが出ない動き方の指導
    • 自宅でできるセルフケアの提案

当院の特長

当院では、肩関節の動きや筋バランスを評価したうえで、状態に合わせた施術を行っています。
特に、肩甲骨と肩関節の連動性改善に重点を置くことで、再発防止にもつながります。


再発予防に役立つストレッチと生活習慣

症状が改善しても、再発を防ぐためには日常的なケアが不可欠です。

ストレッチ例①:肩甲骨はがし(壁タッチ)

  1. 壁の前に立ち、両手を肩の高さで壁につける
  2. 胸を壁に近づけるようにゆっくり前傾する
  3. 肩甲骨の内側が伸びる感覚を意識して20秒キープ
    → 1日2〜3セット

ストレッチ例②:バンド引き(肩の安定性UP)

  1. ゴムバンドを両手で持ち、肘を曲げて体の前で構える
  2. ゆっくりバンドを左右に引っ張る(肩甲骨を寄せるように)
  3. 10〜15回×2セット(毎日)

生活習慣の見直しポイント

  • 長時間のスマホ・パソコン作業では肩をすくめない姿勢を意識
  • 毎日のストレッチを習慣化
  • 湿布や市販の鎮痛薬に頼りすぎず、根本治療に取り組む

※ 痛みが強い場合や夜間痛がある場合は、無理に行わず専門家に相談してください。


✅ まとめ

肩関節インピンジメント症候群は、軽度でも放置すると悪化しやすい肩の障害です。
「肩を上げると痛い」「夜間にズキズキする」といった症状がある方は、なるべく早めに専門家の施術を受けることが改善への近道となります。

当院では、手技療法×運動療法×姿勢改善の3本柱で、根本からの解決をサポートします。
つらい肩の痛みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。


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