まず「どの瞬間が痛いか」を思い出してみてください
腰を動かし始めた時の痛みや、股関節・背中の動きを確認します。
腰・骨盤周辺だけでなく、脚や股関節を動かした時の変化も確認します。
単なる寝方の問題とは考えず、医療機関での評価を優先することがあります。
なぜ「寝ている時」ではなく「寝返りの時」だけ腰が痛いの?
じっと仰向けや横向きでいる時は平気なのに、向きを変える瞬間だけ痛い。
この違いは、寝返りでは身体を実際に動かす必要があるからです。
脚を動かす、骨盤を少し持ち上げる、身体を横へ向ける、肩や背中を動かす。
その過程で腰椎や骨盤周辺にも力が加わります。
すでに腰周辺に痛みや炎症がある場合、その動き始めや荷重が切り替わる瞬間に痛みを感じることがあります。
「ひねるから痛い」とも限りません
寝返りには回旋だけでなく、脚を動かす、骨盤を持ち上げる、腹部や背部に力を入れるなど複数の動きが含まれます。
そのため「腰をひねった瞬間」と感じていても、実際に何が痛みを出しているかは動作を確認する必要があります。
寝返りでは、腰以外にどこが動いているの?
寝返りは「腰だけをひねる運動」ではありません。
人によって寝返りの仕方は違いますが、肩・胸まわり、骨盤、股関節、脚などを使って向きを変えます。
そのため当院でも、腰痛があるからといって腰だけを見ません。
たとえば股関節を動かした時にも腰痛が出るのか、脚を持ち上げる時はどうか、腰を反る・丸める・ひねる動きでどう変わるのかを確認します。
「腰だけを見ない」ことと、「腰を見なくていい」ことは別です。 まず痛みがある腰そのものを確認し、その後に周囲の動きを見ていきます。
寝返りで痛いなら「仙腸関節」や「椎間関節」が原因なの?
ネットで調べると、「寝返りで痛むのは仙腸関節」「反ると痛いのは椎間関節」などの説明を見かけることがあります。
ただ、症状が一つ当てはまっただけで痛みの発生源を決めることはできません。
腰痛には椎間板、椎間関節、仙腸関節などが関係する場合がありますが、どこから痛みが出ているかを確認するには複数の所見を合わせて考える必要があります。
だからこそ、「寝返りで骨盤の横が痛い=仙腸関節炎」と自己判断しないことが大切です。
寝返りの「どこで痛いか」で、確認することは変わる?
① 仰向けから横向きになる瞬間
身体を回し始める時の腰の痛み、股関節を曲げた時の変化、腹部や背中へ力を入れた時の反応などを確認します。
② 右向きだけ・左向きだけ痛い
左右で症状が違うことはあります。ただし「右向きで痛い=右の仙腸関節」とは決めず、腰・股関節・脚の動きを比較します。
③ 骨盤の後ろ・お尻の上が痛い
仙腸関節周辺が候補になることもありますが、臀部や腰椎由来の痛みとの区別が必要です。場所だけでは判断できません。
④ 仰向けでじっとしていても痛い
「寝返りの時だけ」とは少し違うパターンです。安静時痛や夜間痛の程度、日中の症状なども確認します。
⑤ お尻から脚へ痛み・しびれが出る
神経症状が関係している可能性もあるため、脚の感覚や筋力低下などを確認し、必要に応じて医療機関での評価を優先します。
寝返り腰痛を繰り返す時、どんな流れが考えられる?
たとえば最初に腰を痛めた後、寝返りでズキッとするようになったとします。
痛みがあると、無意識に腰を動かさないよう身体へ力が入り、寝返りそのものが小さくなることがあります。
その状態が続くと、日中も腰をかばって股関節や背中を使う量が変わったり、活動量が落ちたりする方がいます。
すると「腰が痛いからかばう→動き方が変わる→また寝返りで不安」という流れになることがあります。
だからこそ、痛みを取ることと、その後に自然な寝返り・起き上がりへ戻すことの両方が大切です。
繰り返す一例
腰に痛み・炎症が起こる
↓
寝返りで痛む
↓
痛みを避けて身体を固める
↓
寝返り・起き上がりの動き方が変わる
↓
日中の活動量も落ちることがある
↓
腰へ負担が戻りやすい状態が続く
寝返り腰痛で、病院を優先した方がいいのはどんな時?
寝返りの時だけ痛むように感じても、次のような症状がある場合は「寝方の問題」と自己判断しないでください。
整形外科など医療機関での確認を優先します。
医療機関を優先してほしいサイン
「整骨院でいいのか病院へ行くべきかわからない」という段階でも大丈夫です
問診や検査で医師による診断・画像検査を優先した方がよいと考えられる場合は、無理に施術を進めず医療機関をご案内します。
寝返りで腰が痛い場合、健康保険は使えるの?
「寝返りで腰が痛い」という症状だけでは、健康保険の対象かどうかは決まりません。
柔道整復の健康保険は、骨折・脱臼・打撲・捻挫など外傷性が明らかな負傷が対象です。
たとえば日常生活やスポーツ中に腰を明確に痛めた場合は、負傷状況を確認して判断します。
一方、慢性的な腰痛、疲労、姿勢改善、予防やトレーニング目的は柔道整復療養費の対象外です。
保険・自費については、いつから・何をして痛くなったのかを確認してご説明します。
寝返りで腰が痛い時、自宅ではどう動けばいい?
痛い方向へ勢いよく身体をひねる必要はありません。
寝返りをする時は、膝を軽く曲げ、脚と骨盤を近いタイミングで動かすようにすると楽な方がいます。
また上半身だけ、下半身だけを大きく先にひねるより、肩と骨盤をなるべく一緒に向けるようにすると痛みが少ない場合があります。
枕やマットレスも快適さに関係することはありますが、寝具だけで腰痛の原因を決める必要はありません。
痛みが強い・脚症状がある場合は、無理なストレッチや強いひねり運動を行わず、まず状態を確認してください。
寝返りで試しやすい5つの工夫
からだケア整骨院グループでは、寝返り腰痛の何を見るの?
「腰が硬いですね」「骨盤が歪んでいます」で終わりにはしません。
まず、どちらへ寝返る時に痛いのかを確認します。
向きを変え始めた瞬間なのか、骨盤が浮いた時なのか、横向きになりきった時なのか。
さらに日中の前屈・後屈・回旋、起き上がり、立ち上がり、歩行などでも腰痛が出るかを確認します。
腰だけでなく、股関節の可動域、脚のしびれ・筋力、過去のぎっくり腰、仕事姿勢や活動量なども合わせて確認します。
日野本院では必要に応じて姿勢分析ゆがみーるやInBodyを補助的に使用し、身体の使い方・筋肉量も確認します。
主に確認するポイント

寝返り腰痛は、施術から再発予防までどう進めるの?
寝返りで腰が痛いからといって、最初から体幹トレーニングをするわけではありません。
まず炎症や神経症状、医療機関での評価を優先すべき症状がないかを確認します。
腰周辺に痛みや強い筋緊張があり、施術が適している場合は、状態に合わせてJ-SEITAIやコンビネーション施術などを使用します。
そのうえで寝返り・起き上がりをもう一度確認し、どの動きで負担が残っているかを見ます。
痛みが落ち着いた後も動作や筋力に課題が残る方に、必要な運動を組み合わせます。

寝返り腰痛にトレーニングが必要になるのはどんな時?
全員にトレーニングが必要なわけではありません。
まず痛みがある時期は、痛みを確認して必要な施術を優先します。
その後、寝返りや起き上がりを確認した時に、痛みを怖がって身体全体を固めてしまう、股関節や背中をほとんど使わない、日中の活動量低下で筋力・持久力が落ちているといった課題が見つかる方がいます。
その場合に必要な運動を少しずつ取り入れます。
EMSや体幹・股関節などのトレーニングも、「寝返り腰痛だから必ず行う」のではなく、その人の状態に必要な場合だけ使用します。

「ベッドで痛くない」だけではなく、朝から普通に動けるところまで
寝返りの痛みが減った。
でも朝起きる時はまだ怖い。
立ち上がった後も腰をかばっている。
それでは、その方に必要な改善にはまだ届いていないかもしれません。
寝返りができる。起き上がれる。朝から仕事や家事へ入れる。
その人が必要としている生活まで不安なく戻れること。
そこまでを、からだケア整骨院グループでは根本改善として考えています。
寝返り腰痛は、どちらの院に相談する?
からだケア整骨院 日野本院
寝返り腰痛、寝起きの腰痛、股関節の動き、姿勢・筋力、再発予防まで詳しく確認したい方におすすめです。
日野本院にはトレーニング施設を併設しており、姿勢分析ゆがみーる、InBody、EMS、体幹トレーニングなどを活用できます。
〒191-0011
日野市日野本町20-10-27 エルホロン1F
火〜金 17:30〜21:30/土 9:00〜16:30
日曜・月曜休診
からだケア鍼灸整骨院 三和旭が丘院
寝返り腰痛に加えて、腰・お尻周辺のこわばりが強く、鍼施術も含めて相談したい方におすすめです。
三和旭が丘院では鍼施術・美容鍼・美容対応を行っており、スーパー三和旭が丘店2階なので通いやすい院です。
〒191-0065
日野市旭が丘6-7-5 スーパー三和旭が丘店2階
10:00〜20:00
水曜休診
「寝返りで痛い=仙腸関節」と決めつけないために
腰痛の発生源には椎間板、椎間関節、仙腸関節などが関係する場合がありますが、症状だけで正確に特定することは簡単ではありません。
からだケア整骨院グループでは、寝返りという一つの動作だけで診断を決めず、腰・股関節・脚症状・日中の動作などを合わせて確認します。
このページは、からだケア整骨院グループ代表・柔道整復師 佐久間亮が作成・監修しています。
寝返りで腰が痛い方からよくある質問
Q. 寝返りを打つ時だけ腰が痛いのはなぜですか?
じっと寝ている時と違い、寝返りでは腰・骨盤・股関節・背中などを動かします。その動きの途中で痛みがある腰へ負担がかかり、症状が出ることがあります。
Q. 寝返りで痛いなら仙腸関節が悪いのですか?
仙腸関節が関係する場合はありますが、寝返り時痛だけでは判断できません。複数の検査や他の症状を合わせて考える必要があります。
Q. マットレスを変えれば治りますか?
寝具によって楽になる方もいますが、寝具だけで腰痛の原因を決めることはできません。寝返り以外の動作や腰そのものの状態も確認しましょう。
Q. 寝返りする時は腰をひねらない方がいいですか?
無理に固定する必要はありませんが、痛みが強い時は肩と骨盤をなるべく一緒に動かすと楽な場合があります。強い痛みを我慢してひねる必要はありません。
Q. 夜中に寝返りのたび目が覚めます。病院へ行くべきですか?
寝返り動作で目が覚めるだけなのか、動かなくても夜中に強く痛むのかを分けて考えます。安静時にも強い痛みがある、脚のしびれ・筋力低下、発熱などを伴う場合は医療機関を優先してください。
Q. 寝返り腰痛も整骨院へ相談できますか?
はい。どの向き・どの瞬間に痛むか、日中の腰痛、股関節の動き、脚症状などを確認します。医療機関での評価が必要と考えられる場合は受診をご案内します。
Q. トレーニングは必ず必要ですか?
全員には必要ありません。まず腰痛を確認し、痛みが落ち着いた後も寝返り・起き上がり・日常動作や筋力に課題がある方だけに必要な運動をご提案します。
関連ページでもっと詳しく見る












